ホームページの「コンテンツの整理」が重要な理由
「ホームページは定期的に情報を発信しなければ集客できません」と言われて、こつこつと記事を書かれていた方も多いのではないでしょうか。
「定期的に情報を発信する」ということは確かに重要なのですが、ただ書き続ければ良いかと言いますと、そうでもありません。
書いた情報(コンテンツ)を「整理」することが非常に重要なのです。
それでは、なぜコンテンツの整理が重要なのかを分かりやすくご説明したいと思います。
なぜ「とにかく記事を書くことが大事」と言われるのか
「ホームページで集客をするためには、とにかく記事を書く事が大事」と言われたことはないでしょうか。
なぜ記事を書く事がそんなに大事なのでしょうか。
それは「SEO対策」に関係しています。
ある時期、コンテンツの量が多いホームページが検索エンジンに高い評価を受ける傾向にある時期がありました。
簡単に言うと「とにかく記事を書けば、検索結果の上位にあがりやすくなる」という時期があったのです。
その後、1ページの文字数が多い方が良いという時期もありました。
「1,000文字以上必要」「いや3,000文字は必要」のように、内容よりも文字数を増やすことで検索結果の上位にあがる傾向にあったのです。
しかし、今は「必要な情報を、分かりやすく、探しやすくする」ことがSEO対策としても重要になっています。
つまり、今重要なことは「量より質」ということです。
重複した内容のページ
たくさんの記事を書いていると、似たようなことを書いたページが増えていないでしょうか。
これは「重複コンテンツ」と呼ばれて、検索エンジンからの評価が低くなります。
なぜ評価が低くなるかと言いますと、「ホームページを見ている人が欲しい情報を探しにくい」からです。
逆に言いますと「ホームページを見ている人が欲しい情報を探しやすい」ようにすると評価が高くなります。
例えば、あなたが腰痛専門の整骨院を経営されているとします。
ひたすら腰痛の記事を書いていると「腰痛の原因と対処法」のような内容で、似たような内容のページをたくさん書いてしまうことがあります。
これだと、どのページの「腰痛の原因と対処法」を見れば良いのか分からないですよね。
ですから『「腰痛の原因と対処法」はこちらのページ』のように、一つのページに必要な情報をまとめます。
または、各ページに独自の情報を追加して、それぞれのページの独自性を出すようにする方法もあります。
Googleのサイトでも以下のように「重複コンテンツを避ける」ことを推奨しています。
類似するコンテンツをできるだけ少なくする:
類似するページが多数存在する場合は、各ページに内容を追加するか、または 1 つにまとめます。
たとえば、旅行サイトで 2 つの都市を別々のページで紹介しているが、ページ内の情報は同じである場合は、両方の都市を紹介する 1 つのページにまとめるか、各ページに内容を追加して、それぞれの都市に関する独自のコンテンツを含めます。
必要な情報を探しやすい構造
それでは、「必要な情報を探しやすい構造」とはどんな構造なのでしょうか。
「カテゴリ」の整理
カテゴリとは、分類のような意味です。
書店で「経営」「料理」のように本棚で分類されていますよね。
あの「経営」「料理」というのがカテゴリです。
例えば、先ほどの「腰痛の原因と対処法」という記事を例に考えてみましょう。
カテゴリを設定するのは、ホームページを見ている人が情報を探しやすくするためです。
まずは「腰痛の原因と対処法」という記事を読みたいと思う人はどんな人かを考えます。
おそらく「腰が痛いのは何故だろう?どうしたら治るんだろう?」と悩んでいる人だろうと仮定します。
そこで「痛みの原因と対処法」というカテゴリを設定します。
あなたのホームページで情報を探している人は「あ、ここに腰が痛い原因とどうすればいいのかが書いてあるのかな?」と思って、そのカテゴリを見ます。
「痛みの原因と対処法」というカテゴリの中にさらに細かいカテゴリを設定します。
これを「小カテゴリ」といいます。
「痛みの原因と対処法」の中に「腰痛」「膝痛」「頭痛」「関節痛」といった小カテゴリを設定します。
そして「腰痛」のカテゴリに「腰痛の原因と対処法」という記事を入れておきます。
そうすると、「痛みの原因と対処法」を見て、その中から「腰痛」を選んで、求めていた「腰痛の原因と対処法」という情報にたどり着くことができます。
このように、ホームページを見ている人が欲しい情報を探しやすくするために適切なカテゴリを設定することが非常に重要になります。
「リンク」の整理
リンクとは、「詳しくはこちら」のように他のページへ誘導する時に使うものです。
一つの事柄を分かりやすく説明する場合、専門用語を使って説明することもあります。
分かりやすく説明するために全ての専門用語に対しての説明文を書いていると、あまりに文章が長くなり過ぎて、要点が分かり難い文章になってしまう可能性があります。
そんな場合、「〇〇に関してはこちらのページをご覧ください」のように、その専門用語の説明が書いているページにリンクを貼ります。
そうすれば、その言葉の意味を知りたい人はリンク先のページを読みますし、その言葉を既に知っている人はそのまま文章を読み進めます。
リンクをうまく使うことも「必要な情報を、分かりやすく、探しやすくする」コツです。
不要なページの削除
「せっかく一生懸命書いたページなので残しておきたい」と思うのは当然ですが、ご説明しましたように重複ページは情報を探す障害になることもありますので、一つにまとめて残りは削除することも必要です。
この時に注意しなければいけないことがあります。
単に削除してしまえば、今まで掲載していた価値がゼロになってしまいます。
それはもったいないので、「削除するページ」にアクセスした人を自動的に「統一するページ」にいくような設定をします。
これを「301リダイレクト」と言います。
ちょっと専門的で分かり難いかもしれませんが、Googleでも重複コンテンツを整理した場合は301リダイレクトをすることを推奨しています。
301 を使用する: サイトの構造を変更した場合は、.htaccess ファイルで 301 リダイレクト(「RedirectPermanent」)を使用して、ユーザー、Googlebot、他のスパイダーを適切にリダイレクトします(Apache の場合は .htaccess ファイルを使用し、IIS の場合は管理コンソールを使用します)。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ひたすら記事を書き続ければ良いというものではない、ということをご理解いただけたのではないかと思います。
もちろん定期的に情報を発信することは必要です。
それに加えて「必要な情報を、分かりやすく、探しやすくする」という事を忘れずに記事を書くことで集客にも役立ちますし、何よりホームページを見ている人のためになることを覚えておいてください。